シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

映画館

 映画館が営業不振に陥ったのは何故か。決して映画離れではなくやはりレンタルビデオの登場ではないか。この業界は廃れることなく、DVDやブルレイ時代にしっかり追随してシネマ業界を圧迫し続けている。確かに自宅で好きな時間につまみ食い的鑑賞まで可能な時代となれば、予約までして映画館に行く必要もない。TVももはや視覚的な大きさは、試聴距離から換算して映画館と変わらないのである。
 そんな映画館は地元でもあっという間に廃業し、残っているのはシネマコンプレックス方式を取って、アミューズメント施設として生き残りを掛けたものだけだ。トーホーシネマが良い例である。トーホーシネマは土日となれば今でも結構な人出で、もはやこの複合映画館でなければ集客はできないのだろう。
 さて、映画館がこの方式になって以来も新作を観に通ってきた中で、素朴な疑問が拭えないでいる。それは誰がどの映画を観ているかなんて、経営者は把握していないだろうという点だ。
 入口は一つ、しかし上映ブースは複数ある。各ブースの入口ではまったくチェックしておらず、観終わった後も何のチェックもない。
 何を言いたいかというと、特定の作品を観るために金を払って入場した後、他のブースの作品も観放題なのではないかという点。確かに全席予約制であるが、平日なんてガラガラであり、前の席なんて見づらくて座っている人はまずいない。JRの切符拝見なんてシステムはここに無いのだ。
 もちろん、オイラは映画ファンの端くれとしてそんなヤカラは許せない。しかし昔は好きな映画を観終わって、もう一度観ようなんてよくあることだった。今ではそれが別の作品に及んでしまうのではないか。これ、いいの?