シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

バズケロさん宅訪問 その2

 バズケロさんの癒しルームで既に満足してしまったオイラ、ついに一階のJBLルームに招かれた。
 その只ならぬ静けさと下界から遮断された世界に即、ここはスタジオではないのかと思ってしまった。いきなりキョロキョロするのはマナー違反、ご案内に従い特等席に座る。
 システムの概要はここでは特に書き込まなくてもいいだろう。まず、とても以外だったのは試聴位置がスピーカーから近いことだ。バズケロさんは部屋の反射音を嫌ってニアフィールドにしていると言われるが、こんな大型スピーカーとそのスピーカーのために設計された広い部屋で・・これは緊張するな〜
 始め、バズケロさんのプレゼンを拝聴して、あまりの驚きの体験にピクリとも動けない。音が良いとか陳腐な言葉はやめよう。実に音が濃く、にじみが無く、高SNの極致だと感じ入った。ボーカルは実像のような塊として浮かび、なんという爽やかで抜けの良い声と余韻だろう。ジャズに至ってはもはやJBLのお手の物、実像さながらのバス、サックスのパワーは爽快極まる。絶対にFALでは再現不可能な分野である。さらに驚くのはクラシックを聴かせてくれたときだ。弦楽器の刺激感ゼロで響き渡る様はまるでコンデンサースピーカーやリボンのようだ。ほんまにホーンありきのJBLなのか?
 JBL好きの趣味人はジャズファンが多い理由はよく分かる。バズケロさんが凄いのは、何でも圧倒的に鳴らしてしまうことだ。オイラはたまらず持参のCDを掛けさせてもらった。すると面白い現象が起きた。自分が自信を持っていたディスクより、別のものがあっけにとられるほど歓喜なパフォーマンスを魅せたことで、ここはディスクの真実が露になる館だと鳥肌がたった。
 調子に乗って中森明菜のLABOHEMEを爆音で鳴らしてもウルサクならない。録音の粗が出始めているのに刺激音にさせない懐の深さ、これはどうも部屋に秘密があるようだ。その音が飽和しない理由を聞けば、部屋の構造が凄すぎて参考にならず笑いがこぼれる。
 機器のセッティングを見せてもらう。実は一つ一つの機器は、庶民でも無理をすれば買えないこともない。実際、ケーブルなどはオイラが常識的に使えるものばかりだ。尋常でないのは、機器を使いこなすためのセッティング技術で、よほどの熱意と愛がなければ出来ない所作だ。オーダメイドの砂箱に各機器が鎮座する姿は、さながら砂むし温泉の観光客を想像してしまう。(失礼!)
 何をか言わんや、とどめはやはり部屋そのものだ。説明を聞いて長岡鉄男の方舟を思わせた。ルームアコースティックの大家が、何もすることが無いと絶賛した奇跡の部屋である。普通のオーディオ趣味人が手を出せない根本を徹底した結果がここにある。あまりにも別次元ゆえに、感心するしかない。音を聴いたその道のプロが悔しがって帰っていったという。
うはは┐(´∇`)┌ またお邪魔しますよ〜

実は、足元深く覗き込んで初めて分かるスゴイ工夫がアレコレと・・恐れ入りました。