シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

トゥームレイダー

 もちろん、取り上げるのはPCゲームではなく、映画版だ。
 2001年に大ヒットした要因は、女インディ・ジョーンズを魅力的に再現したアンジェリーナ・ジョリーに他ならない。今見ると実にクサイ演出だが、「17歳のカルテ」でアカデミー助演女優賞に輝いた後に、こうした能天気なエンタメ・アクション大作の主演をすること自体が偉い。役のため、相当な訓練を積んだ若い魅力が爆発している。これは同年代のハル・ベリーにも言える。
 さて冒頭からの本作のクサイ演出は、リアルを追っていないと宣言しているので、観る方も実に気楽だ。だからトレジャーハンターなのに、ロボットと格闘したり、巨大な石像が襲ってきても楽しくみられる。
 OO7で売れる前のダニエル・クレイグが共演している。この頃はホントにパッとしない役者で、悪役のイアン・グレンの方が遥かにカッコ良かった。
 本作が注目されたのは実父のジョン・ボイドと親子役で共演したことだ。そのクライマックスでの共演シーンは実に良かった。ラストはまた実にクサイ演出で終えるのが鼻に付くが、娯楽大作としてリピートに耐える魅力がファンを生んだ。
 しかし、2年後の続編は見事に失速。監督のヤン・デボンは「スピード」での失敗が身になっていなかったようだ。大ヒットした続編なのに製作費も抑え、共演者も根っから影が薄いジェラルド・バトラーでは先が見えていた。さらに、クライマックスのおどろおどろしさは如何ともしがたい。
 なんだかんだ言ってもアンジェリーナ・ジョリーは、ピチピチした張りのあるオナゴだったこの頃が一番魅力的だ。