借りてきたのは、カナレとモンスターのケーブルにノイトリックのプラグを付けたもので、プラグピンは金メッキタイプである。ベルデンやモガミも聴いてみたかったが贅沢は言えない。
当然ながら、民生用のケーブルに比べて実に安っぽい。カナレなんて、切り売りの切断面を見れば、精神衛生上不安になるほどだ。
比較するのはプリからサブシステムのフライングモールDAD-M100proBBの接続部分。ここは現在アキュとワイヤーワールドのタッグで2.5mをカバーしている。(2015-02-16ケーブル継ぎ足し 参照)この変則的な民生ケーブルのコンビとカナレ単独のケーブルを比較試聴する。その価格差たるや数万円。(笑)
遜色ないのである。一聴、違いが判らないほど同じように鳴っている。当然と言えばそのとおりであるが、何かデモーニッシュな違いを期待してしまった。
それでも曲によっては明らかな違いが出てくる。低音の量感や広がりは収まってシェイプしている。全体的に音の輪郭がハッキリしているし、中域の張り出しが顕著で、ボーカルがグっと前に出た感じだ。これはケーブルの個性ではなく、本来のバランスであろう。なんとか密閉小型のTADモニターから低音を出そうとした作為が消えている。
もう一つのモンスターに変えようとしたら、長さが足りないので断念。代わりにCDP〜プリ間に使ってみた。10月15日にアキュのXLRケーブルで試したところだ。
これはかなり違う。面白くて4回も繋ぎ変えて確認したほどである。モンスターにすると、音圧が上がったような錯覚を覚える。これは低音の量感があることと、音が前進傾向なのだ。ロックを聴けばスゲエ魅力的で、欲しくなる。ただ、音場が平面的で若干中高域のエナジーが強い。アキュに変えると奥行き感がまるで違うし、女性アイドルのヒナリ声も聴きやすい。この接続ラインはSACDを聴くためのもなので、立体感が削がれたり緊張感が強いようでは困る。
ただ、モンスターの低重心で太く張り出す元気な傾向は捨てがたく、長ささえあれば先のサブシステム系に使ってみたい気がする。
〜追記〜
返却しに行って、モンスターケーブルを希望の長さで発注すると、メーカーではすでに取り扱っていなかった・・ヽ(-_-; )
で、代わりにベルデンはどうかとなり、個人所有のケーブルを貸してくれることになった。