シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ラックスマンのケーブル

30年以上もオーディオをやっていて、ラックスマンの商品は使ったことが無い。自宅で試聴したことはあるが、アキュのファンはライバルの商品に手を出さなくなるのである。
 今回、このラックスのJPC-150というXLRケーブルを買った。オイラのCDPとプリ間はSACD再生ラインであり、このケーブルを決めかねていたのだ。1.5メートルという長さは出物が少ない。それゆえ、古いモンスターケーブルにキャノンプラグを付けてみたり、中古のモガミ電線を使ってRCA接続にしてみたりと変遷してきた。今は古いアキュのOFCリッツ線LC-15AでXLR接続にしてある。しかし、このLC-15Aというケーブルも接点はくすみ、ゴムパーツも劣化し始めている。そこで、新品同様の中古品JPC-150を手に入れることになったわけだ。
 JPC-150はまったく流行に流されないオーソドックスな内容で、特徴と言えば練りピッチが緩やかで和紙がテーピングしてあることぐらい。実に柔軟性が高く、キャノンの接点は金メッキタイプ。直感的に、この仕様は素直な落ち着きのある音を予感させる。
 ここは普及品のケーブル同士で、アキュ対ラックスの勝負となった。比較はSACDを使う。
 高音質で定評のある藤田恵美の歌ではまったく違いが分からない。エソテリックのクラシックSACDも同様、思うところが無いでもないが気のせいレベルである。しかしやはり明菜で差がでた。LC-15Aで飽和寸前の音量で聴いた後、JPC-150で聴くと中高域が素直に伸びているのが分かる。逆を言えば、LC-15Aには若干輝かしい色が付いていることになる。おそらくその影響が他の帯域にも及んでいるようで、JPC-150の方が声がハッキリ聴こえる。しかし中低音のボリュームはアキュの方が良好で、ロック系のビートがラックスではやや寂しい。大げさな印象で言うと、ドンシャリなアキュに対しカマボコなラックスといったとこだ。因みに、アキュの現行品は銀コーティングされてリッツ線ではなくなっており、そちらの音は聴いたことが無いので誤解のないように。