シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

アキュフェーズ C‐2420 その2

 慣らし終え、緊張の第一音を試聴した直後、オイラは首を捻った。やけに音が大きいのである。即座にボリュームを直そうと近寄る。ところが、いつもの位置と変わらない。ゲイン設定も同じだ。これはどういうことか?アキュが同系譜プリでこれほど根本的な変更をするはずがない。
 とりあえず同じ音量になるようゲインを下げて調整。C-2400と違って前面にスイッチがあるので便利だ。聴感音量を合わせて試聴を続けていくと理由が分かってきた。
 C-2420は音作りがC-2400とは異なるのか、低音が弾力的で量感が大きく中域が力強い。そして、高域は繊細でおとなしいと感じる。そんなバランスの違いが音量の違いと思わせた一因だろう。
 SNの向上は一聴して分かった。又聴き状態でも分かるレベルの違いに感心した。音像の分離も明確。これを耳にすると今までは甘かったと思い知らされた。
 それにしても、この中域のエナジーは強い。せっかくSNが向上しているのに、張り上げた声が大音量だと飽和してしまうのだ。これではとても常用できない。しかしアキュがそんなクセのある音色の設計をするはずがなく、他に何か原因があるはずだ。
 考えられるのはセッティングや接続の相性だろう。ここで途方に暮れる使いこなしのスタートか・・いや、長年の経験でアヤシイ部分が思い浮かんでくる。それはパワーアンプJ2との接続で、RCA出力からXLR入力へカルダスの変換プラグを介して繋いでいる部分だ。これはJ2導入時、ハイ上がりな音を調教する決め手となったもの。プリのキャラが変わった以上、見直す必要があろう。RCAケーブルのみでシンプルに接続し直す。
 当たりである。(v^ー°) ハイテンションな女声や低域の膨らみは静まった。ゲインが下がるのでプリ側のゲイン設定を元に戻す。これでアキュレートな音に落ち着いてきた。それでも違和感が無いわけではなく、やはり周辺の微調整は必要だ。機器のクオリティがアップしているからには、使いこなしの気遣いもアップしなければ実力を発揮しないだろう。また、そうでなくてはつまらんじゃないか。
 結果、C-2420の導入は成功と言っていい。後はどんな接待をすれば笑ってくれるのかである。

ボリュームがデジタル表示されても結局よく見えず、赤テープを貼っている。