シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

インディペンデンスディ 2016

 普段なら絶対に観ないアサイラム社の模倣映画であるが、2014年の「エクスペンダブルズ・レディズ」(2015-08-31のレビュー参照)が意外と力が入っていたので、今回は何かあるかも・・と、時間潰しにネット喫茶で見てみた。
 CGはチープであるが、観れないこともない。前半のエイリアンが攻めてくるくだりは、昨今流行りの理由なき征服を力で押してくるタイプではない。甘い汁をエサに不要な戦いを避けて来る「V」とかのパターンだ。派手な戦闘シーンを展開する予算が無いので、こうするしかないのだろうが、それでも前半は妙に期待してしまった。これはあっと驚く展開があるのかもしれないと、期待をしたのがバカだった。
 結局、エイリアンはただの悪いマヌケ野郎で、倒される手法もまったく新味がない。俳優は誰も知らない連中で、一応女性大統領が主役なんだろう。
 B級映画は好きであるけど、それはマジメにアイディアで勝負している作品の話で、金もないのに弩級SFの真似をするならお笑いか、ポルノにした方がいい。ただ、そんなことは分かり切って低俗な模倣映画をホンモノと同時期に出してくるのがアサイラム社の真骨頂で、結構世の中にはクズを面白がる平和な人が多いのだろう。
 本作は、身の丈を考えず普通のSF作品にしようとした失敗作だ。

しかしまあ、よくやるなあ・・