シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

クリプトン KX-1

 クリプトンは日本のピュアオーディオメーカー。そのスピーカーはネオジャパニーズと言いたくなる存在感が出てきた。このKX-1はそんな中で生まれた新商品であり、末弟の普及品でもある。といってもペアで25万円もするのだが・・今日はコイツを試聴してみようと隣街のショップへ。
 運よく、お客はいない。駆動するのはCDPがエソのK05、プリがアキュのC-3800、パワーがPASSのXA60.5というドライブ系を重視した布陣。どんな小型SPだろうと馴らしきるだろう。
 聞きなれたマヤのボーカルやヴィーナスレーベルのジャズを聴く。・・これはナカナカのしろものだ。ポっと浮かぶボーカルの品位が高い。密閉型なので低域が贅肉を持たず、自宅のTADモニターと似たバランスでベースが繰り出される。SACDの細やかな質感のサックスが鳴り響くと、心地よくて眠くなってきた。
 ここで耳タコCDのハンターを聴いてみる。スピーカー泣かせの1番や8番をかけると、意外な印象を持ちはじめた。このスピーカーは密閉型なのに低音が柔らかいのだ。膨らみがあるのではなく、軽くフワリとしているのである。これは個性か?
 実は専用スタンドが安っぽく、安定感が悪くて踏ん張りが悪い気がする。そのくせ高価だ。ここはタオックあたりを使えばグッと力感を持った低音に変貌するに違いない。
 試聴中、店員が60㎝四方ほどの木製ベースボードをスピーカーの前に置いた。すると高域の響きが顕著になって音場が広くなったのがすぐ分かった。どうやらエスカートが新商品として発売した床用音響パネルのようだ。実に効果的なパネルであるが実生活上ジャマこの上ない。
 今日得た収穫は何か?ヴィーナスレーベルのSACD化は想像以上に音が良いことを知らされた。これは自宅のヴィーナスCDがとたんにみすぼらしく思えてきて悩ましい限りである。