シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

大脱出

 スタローンとシュワの本格的共演作を観に行ってきた。
 エクスペンタブルズでは、シュワが友情出演しているかのような扱いであったが、これは違う。馬場と猪木が晩年にタッグを組むような夢の共演である。しかしこれはスタローンの映画なので、しっかりシュワは脇に徹しているのが好ましい。
 脱獄モノではあるが、主人公がセキュリティ調査員という設定がユニークで、上手く刑務所を悪玉に仕上げてあるので、ド派手な銃撃脱走も正当化している。脚本も凝っているが、スタローンのアクションものだと気を抜いて、ドンパチだけを観に来ると拍子抜けしてしまうだろう。一つ一つのシーンをしっかり見ていないと、シュワの正体が判明するまでの流れに疑問符が出来てしまう。オイラも一部解説を読んで、そういやそうだった・・と思い返したところがあった。アクション大作を作る監督ではないので、サスペンスものとして観に行ったほうがいいかもしれない。
 スタローンは相変わらずストイックな役柄だ。対してシュワは役者として幅が広いといえようか。コメディ路線を演じているわけではないけど、しっかり笑わせてくれる。
 滝川クリステルに似た謎の弁護士が話のキーを持っていて、最後にキーを回すとシュワの正体が判明し、大変なオ・モ・テ・ナ・シだと唖然とするスタローン。このラストは良い。ロートルな2人にはピッタリな作品だったと思う。