シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

スティール・サンダー

 2018年公開のB級アクション作品。

 主演はジャン・クロード・バンダムで、ドルフ・ラングレンが共演する。この2人の共演はもはや見飽きた感もあるが、つい観たくなってしまう。で、やっぱりイマイチだった・・と後悔するのだ。

 主人公は嵌められて潜水艦の刑務所(笑)に入れられ、先客の大男と協力して脱出する話。と聞いて、スタローンとシュワの「大脱出」の劣化版かと勘繰ってしまった。実はまったく違うストーリーで、CIAの極秘j情報を巡る争奪戦だ。しかし、なんで潜水艦を舞台にする必要があるんだ?テロリスト専用の非公開刑務所らしいが、先客が一人だけというのも苦笑ものだ。予算上、密室劇にして登場人物を削減したいのだろう。それは分かるが、それならもっと2人のアクションを練らなきゃ見せ場が無いだろうが。特にドルフ・ラングレンの扱いが薄すぎる。結構面白そうなキャラを魅せているのに見せ場が少ない。代わりにジャスミン・ウォルツという無名の女優が終始頑張っている。

 監督は無名だが、多くのB級撮影監督をしてきた御仁。それにしては緊迫感が伝わってこない。意外な展開がある脚本なのはいいとして、ツッコミが入る穴が多い。潜水艦刑務所なのに管理職員が数人しかいない。これならトラックでも同じだ。ラストで、逃げた裏切者を始末して「借りは返した・・」はいいけど、まったく接点が無いので違和感が残ってスカっとこない。

 やはりこの2人のコンビ映画は消化不良であった。個人的には低迷期を超えた2人は渋さもあって気に入っているだけにもったいないと思う。


www.youtube.com