朝一番でターミネーター最新作を観に行ってきた。
まずは満足している。新起動というだけあって、これは3部作の序盤戦らしいがさすがに派手なアクション大作として合格点だ。まずは良いところを記そう。
実はオイラもシュワが復帰してターミネーターをやると聞いて「おいおい・・」と、だれもが突っ込む中の一人であった。シュワもこの役に復帰するにあたり、舞い込むシナリオを結構蹴ったらしく、やっと満足できる内容だと納得したのが本作だという。さすがに旨い創りである。
老化したターミネーターがまったく違和感無く、むしろ昔より魅力的ですらある。年季を積んだT−800はユーモアも上達して、しかも哀愁がある。なのに驚くほど若々しく見えるのだ。本当に68歳なのだろうか。相当な役作りを積んだと思われ、スタローンは拍手を送るだろう。
サラ・コナーはとってもキュートに様変わりして、オジサンは胸キュンである。彼女にはぜひ次回作も出て欲しい。
かなり1作目と2作目を意識した作風で、キャメロンへのリスペクトぶりが伺える。この過去作を観ていないと本作の魅力は激減だ。
不満もある。カイル・リース役にジェイ・コートナーはないだろう。もっと陰のある優男でなくては!タイム・ラインが別時間軸という設定なので、今までのタイムパラドックスから逃げた印象がある。まあ、これはまだ判明していない複線もあるので、2作目以降に驚きの展開があるのかもしれない。
さて、最後まで気になった点がある。それは妙にTVドラマ臭いのである。ストーリーは違えど、サラコナー・クロニクルズと同じ匂いを感じたファンも多いんではないだろうか。数話分の話を映画用にまとめたかのような違和感だ。監督は何者かと思えば、TV監督である。どうりで・・
エンディングテーマが流れて、数人が退出した後にやっぱり次回作への複線予告があった。何度も言うが、映画は最後まで観なければバカを見るのだ。