シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

キリングガンサー

 2017年製作のアーノルド・シュワルツェネッガーによるアクションコメディ。

 しかし、主演ではない。タランキラムというコメディアンが製作、監督、脚本、主演を張ってチャップリン北野武を気取った作品である。そこにシュワが一枚噛んでいるだけで、予告やDVDセールスでシュワが大暴れする痛快作・・と騙される詐欺紛いの一本だ。

 シュワは後半になるまで出てこない。おバカな殺し屋チームがドタバタするだけだ。笑わせようと仕込むコメディは、よほどのセンスがなければシラケる。本作はまさに滑りまくった。

 シュワ自身も製作に参加しているのが失敗かもしれない。いかにも楽しんで演じている彼を観ていると、さらにシラケてくるのだ。これは、ターミネーターシリーズで感情を出さずに絶妙な笑いのセンスを魅せたことで、70歳になる爺になっても観客は期待してしまうのである。この違和感は、エクスペンタブルズでも同様であった。

 シュワは饒舌が似合わない。寡黙でとぼけた面白さを突き詰めてもらいたい。例えば、人付き合いの悪い嫌われ者の爺が、とある事件で街のヒーローになるようなコメディだ。


『ターミネーター』以来初!アーノルド・シュワルツェネッガーの新作撮影に潜入!!