シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

96時間 リベンジ

 96時間は、リュック・ベッソン製作、リーアム・ニーソン主演のアクション佳作で、いたく感激した作品だ。
 娘が誘拐されて怒るオヤジが敵を相手取り、逆に脅しを掛けるのだ。そして元CIA工作員の能力を発揮して、拉致した悪党を一人残らずブチ殺していくというアッパレな作品だった。これだけなら、別にセガールのオヤジがいつもやってる沈黙シリーズみたいなもののようだが、そこはベッソンのセンスが光っていて、正義も情けもへったくれもないスーパー子煩悩オヤジの爆発ぶりが清々しかった。無駄のない展開はピエール監督の力量だろう。
 そして、昨年にリベンジと副題の付いた続編が公開。話は前回ヤラレタ悪党の親玉が復讐を誓うといった単純な骨子で、予告編を見てこれは駄作の匂いがプンプンすると見送ったのだった。かくしてツタヤにレンタルされて確認してみたところ、オイラの勘は当たっていた。
 まず、前半のダラダラとした流れがすでにアウト。どうせ単純な話なのだから、いきなり悪党のリベンジから始まればいいのであって、アクション作にとってやってはならない時間のムダである。ただ、見どころが無いでもなく、娘役の梅宮アンナ・・じゃなくてマギー・グレイスが今回は大活躍で、運転免許の所得中という設定が面白さを生んでいる。カーアクションまでは良かったが、それからテンションを上げねばならないのに失速してしまった。
 本作は真っ向から敵が攻めるので、その敵は強くなければ意味がないのだがまるで弱い。見た目もチビったくて貧相なので、主人公が弱いものイジメをしているかのようだ。前作のような鬼のオヤジまっしぐらでもないし、なんという消化不良か。しかもラストの家族団らんシーンは何なのだ?
 ベッソンも金に目がくらんだのだろう。監督も変わっているし、駄作認定だ。( *`ω´)

大変面白い前作。

見る価値無しの続編。