シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ホット・シート

 2022年公開のB級サスペンスアクション作品。

 主演はメル・ギブソン・・ではなく、ケヴィン・ディロンという主役がまったく似合わない俳優で、すぐ殺される犯罪者役みたいだ。メル・ギブソンは脇に退いているが、撮影当時は66歳前後だろう。公務員でもあるまいし、まだまだ主役を張ってもらいたいものである。

 さて、本作はいきなり不穏な空気感と緊張感があって掴みはいい。といいたいが、肝心の爆破シーンのCGはなんじゃこりゃ?コメディでももっとましな映像にするぞ。まあ、最近ガッカリ映画ばかりなので、無理にでも後はポジティブに評価しよう。

 低予算作品なので、爆破シーンがチャチなのは我慢する。この緊張感のある脚本は悪くない。犯人像もバレバレであるが、流れはいい。クライマックスへの持っていき方は1990年前後のA級アクション大作に結構観られるパターンなれど、王道として悪くない。100分以下の作品だから、展開が早くてダレることなく最後まで緊迫感を保っており、駄作かあ・・と思いながらも最後までノンストップで観ることができた。劇場やDVDレンタルではガッカリするけど、サブスクなら許せる人も多いであろう。

 もったいないのは、登場人物が少ないから犯人がすぐばれることで、もっと捻って観客を騙すようにすべきだ。これは監督の演出問題である。あと、やはりメル・ギブソンをもっと前に出すべきだと思う。アクションはいいから、真犯人は別にいると気付く過程を厚くしたり、クライマックスの緊張感ある姿をもっと魅せるべきだろう。そのためにも、白髪の髭面はやめるべきだった。


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