シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

バット・トレジャー

 2021年公開のB級サスペンスアクション作品。

 主役がスコット・イーストウッドで、脇をメル・ギブソンファムケ・ヤンセン、タイリース・ギブソンと中々豪勢だ。題名からして、これだけの役者が入り混じった悪党達のトレジャーアクションかと思ったら、実に意外なストーリーだった。

 主人公が精神疾患の治療中で、弟の死から疎遠の家族と会ったところで悪党が登場、なんだかんだで宝に行き着くが家族を守る主人公・・割と新鮮に観ることができた話だ。期待した脇の3人はほとんど絡まず、タイリース・ギブソンは早々に脱落。ファムケ・ヤンセンはまったくイイトコ無しのFBI捜査官。メル・ギブソンに至っては、主人公と電話で話をするだけの精神科医という呆れた役柄。これが主役のスコット・イーストウッドがユニークな役柄を魅せ切っていれば、意外性のある優秀な一品として評価されただろう。この主人公は薬漬けで、どんな緊迫した場面でも危機を感じず、銃撃戦のさなかでも精神科医に電話で相談する面白いキャラだ。それがまったく演じ切れていない。ラジー賞候補になるのも頷ける。いやはや、実に勿体ない作品だ。

 うまくいけばコメディ・アクションとしてスマッシュヒットさせ、続編が期待できたかもしれない。


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