シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

アトミック・ブロンド

 昨年公開の女スパイ映画。と言ってもローカルでは劇場公開は無かった。
 主演はシャーリーズ・セロン、準主役としてジェームズ・マカヴォイ、脇で売れ始めたソフィア・ブテラが出演。この陣営を見ただけでレンタルすることにした。面白いに決まっている。
 監督がジョン・ウィックデヴィッド・リーチなので、肩の力が抜けたスパイものと思いきや、ビックリするほどハードな作品だ。まず、ベルリンの壁崩壊寸前というスパイ映画にはピッタリな時代背景で、暗躍する各国のスパイが入り乱れて極秘リストの取り合いが始まる。そこに2重スパイやら何やらで実に分かりにくい展開となるのだが、ハードな作風だからこれは仕方ないだろう。ただ、オイラの好みではない。
 よって、コケ脅しの爆破シーンとかは無く、クライマックスのアクションはなんと、セロン様の肉弾戦である。これがまた凄まじく、血だらけになって絶命するまでボコボコにやりまくる。まるでゾンビのようだ。もちろん、セロン様も無傷でいられず、ボロ雑巾になっていく。彼女がこのアクションに掛けた執念はスゴイ。本当に全身傷だらけになったに違いない。
 サービスショットとして、セロン様とブテラちゃんのレズシーンがある。これが大興奮!と思いきや、すぐ終わってしまう。もっと長く見せんかい。(`ε´)
 マカボイは本当に器用な役者だ。ある作品で強烈なインパクトを持たされても、まったく引きずらない。本作でもセロン様に負けない存在感を魅せている。
 ラストになって、あれよあれよと真実がご開帳。観ていて「ほ〜」っと感心してしまう造りは見事だ。しかし観客を騙すばかりの展開は後から矛盾を感じてくる。せめて、気が付かないレベルで伏線をチラっと貼っておく方がいいんじゃないか。
 セロン様は続編がある事を公言したらしい。またこの肉弾戦を再開するとは、40歳を超えてよくやるなあ・・