以前、オーディオ機器を支える足は、4点支持、3点支持のどちらを選ぶのか書き込んだことがある。(2020-04-05 3点支持か4点支持か 参照)これまでスピーカー以外の機器は3点支持で通してきた。設置の安定性とガタ取りが不要なのが理由だが、最近ではX-03SEやDACのセッティングで、4点支持に戻して好結果を得ている。そもそも、本当に3点支持は優れた設置方法なのだろうか。
クライナの代表やアイテックなどは3点支持の推奨者だ。エソテリックもそうだろう。ところが大多数のメーカーは4点支持で製品開発をしている。3点の方が明らかにコスト削減になるし、消費者も嫌がる理由は無いはずだ。スピーカーは、手を置いたり地震があると3点では不安定となるが、ラック内に置かれる機器は問題無い。3点にしない理由があるならご教授願いたい。
エソテリック以外の主要メーカーが4点支持に拘るため、3点にするなら機器の底板にインシュレーターを置く必要がある。このダイレクトセッティングを福田雅光氏も推奨しているが、そもそも機器の足として理想的な場所をすでに4つ足で奪われているため、安定の良さそうな場所を探さねばならない。その場合、機器の底板は無数のネジ山が存在して設置場所に困るのである。また、高価なインシュレーターも3個売りしない商品も多い。
本当に3点支持が優れているなら、趣味人にこんな難儀をさせる必要がないだろう。これもオーディオの闇であろうか。