シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

X-03SEを調音する その2

 あれからまだハイバランスな音を分析的に試聴している。そもそも、SACDプレーヤーが変わっただけでf特バランスが変わるはずがない。しかしそう聴こえるということは、セッティングに問題があるのだ。先日、アコリバRKI-5005で改善したが不十分である。今の音を子細に聴くとハイ上がりというより、中高域の特定部分で鋭いピークがあるのが分かる。これは以前、マランツSA-11S2の素性を聴いたときには無かった。となると、怪しいのは純正の足である。

 エソテリックの足は高硬度な焼き付けスパイクにスチールの受け皿という構造だ。昔からエソテリックの足はクセモノだった。ここでハードでダイナミックな音を作っているのではないか。おそらく木製ラックに直置きする想定の設計で、発砲コンクリートとは相性が悪いと考える。しかしこのボードは長年の鎮座で取れなくなってしまった。無理すれはコンクリなのでボロボロになる。そこで取り出したのは山本音響工芸の黒檀スパイク(PB-9+PB-10)だ。純正の足を避け、底板にダイレクト4点支持としてみた。他機は全て安定の良い3点支持なのだが、重量的に木材スパイクで3点では不安を覚える。オーディオは精神的な安心感が不可欠である。さあ、どうか。

 よしよし、キタ~!機器の調音は長年行き当たりバッタリであったが、自分の考えが的を得たときはホント気持ちいい。 中高域のピーク感は完全に消え失せた。さらに中低音のボリュームがグンと付いて、別のスピーカーに変えたほどの変貌である。木材を使うと響きが乗るイメージがあるが、今回は金属の嫌な響きを出さない方向に働いてくれた。おそらく、柔らかい木では別の弱点が出たであろう。黒檀のスパイクならではの結果だ。

 硬い木でなくとも、非金属スパイクなら試す価値があるだろう。手持ちにある樹脂系や高分子系のタイプも面白いかもしれない。この黒檀のスパイクは他でも色々試したが、いつもお蔵入りであった。やっと常用できる日の目を見た事だし、しばらく使ってみたい。

 これでやっと次のステップに移れるようになったぞ。