オーディオ機器を設置するとき、インシュレーターを3点支持か4点支持か話題になるときがある。一般的には3点支持の方が安定感があるし、音も良いと言われているようだ。
では、メーカーでは何故3点支持の機器が少ないのだ？パっと思い浮かぶ大手はエソぐらいか。オイラもスピーカー以外は3点支持にしている。その理由は、音の良さとかではない。狭いラック内で、機器の足にインシュレーターを挟むスペースが無かったり、4点ガタ取りが面倒だからである。3点なら底板にダイレクトに置けるからだ。そして、前後のどちらを2個にするかで音が違うので、各機器によって変えることでバランスを取っている。
スピーカーも以前は3点支持を試したことがある。しかしこれは危険と判断した。3点支持は、機器そのものから見れば安定感が高いのだろうが、外部からの力に対してはとても不安定なのだ。スピーカーを3点支持にしていたときに、手を置いただけで倒れそうになり慌てたものである。地震にも弱いだろう。
安定感という意味では、クライナが提唱するダイヤモンドフォーメーションは足間が狭いため、4点支持でも不安だ。とてもスピーカーに採用する気になれない。以前、ボード下にこの方式を採用してみて思ったのは、四隅が宙に浮くので撓むのがマズイということ。では、その四隅を切ってしまえばどうか。切り詰めれば普通の4点支持に戻ってしまう。なんのこっちゃである。
