シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

クロック再検証

 オイラのシステムは、マランツのSA11S2をエソのG-03Xでクロック同期させている。それもSACDを殆ど聴かないので、外付けDAC前のトランスポート部分にだけだ。それでも効果があるので他に変えられないでいる。

 この入り口を導入したのは2012年で、早くも8年以上経過した。購入して2年ほどは、あれこれ使いこなしを検討したが、2016年にクロックケーブルを変えてからはそのままである。当時とはかなり音が変わったので、今のままがベストなのか検証する必要があろう。

 最初は、外付けクロックが本当に有用かを再確認してみよう。SA11S2の内蔵クロックに戻すと、一気に音が散漫になって普通のオーディオ機器っぽい音に成り下がった。こりゃ問題にならない。

 次はクロックケーブルだ。当時、懇意の店で借用して試聴した結果、中古品で売られていた謎のケーブルが気に入ってそのまま使用している。以前はこんなもので音が変わることに懐疑的であったが、今ではアースケーブルの変更でも音が変わることが常識となった。手持ちがあまりないので、以前試したベルデンとバンデンハルで再検証だ。

 ベルデンのブラグまで75Ωで設計されたものは、やはり音が固くなる。現用の謎のケーブルに慣れているためか、かなりハイ上がりでキツイ。ちょうどTVを更新した時のギラついた映像を思い出す。やはりこいつは以前の印象と変わらない。

 バンデンハルのケーブルは昔からあるベストセラーで、エソのP-50Sに付属していたものだ。このメーカーの商品は、穏やかで厚みのある音という先入観があり、ベルデンとはまさに対局だ。しかし、久しぶりに使ってみて意外な印象となった。

 特段、音が柔らかくなったり温かみが増した印象もなく、むしろ若干低域が軽めに感じた。しばらくこのまま使ってみようかと思いつつ、ソフトを変えていくと、中高域に単調な色の滲みを感じ始めた。ためしに、ハイスピードなヘビメタを飽和寸前の大音量で再生してみる。そして、今までの謎のケーブルに戻すと目を剥いた。エレキの爆音が滲まず抜けて音像の密度を維持しているのだ。これほど明確に音の差を聴けた例はあまりない。新たな比較テストケースとして大変有用となるだろう。

 クロックケーブルは謎のケーブルでOKだ。次は同期周波数を再検証してみよう。

                              ~つづく~