シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

CEC TL3 3.0 の貸出し試聴 その2

 借りてきたCECのTL3 3.0については、発売が4年も前ゆえに語る気はない。それでも同社の最新商品である。

 どうもベルトドライブに幻想を抱きすぎたらしい。後半の選曲で若干アクセスに時間を要する以外、通常のダイレクトドライブとの違いはよう分からん。ストップしてから窓を開けるとまだ慣性で回っていることがあって、「レコードプレイヤーみたい」と思うだけだ。まあ、以前CHORDのCODAを自宅試聴したとき、使いにくい上に古臭い音だと思ったことを思えばマシである。このままでは聴く気が起きないので、さっさと次のステージに移ろう。

 TL3 3.0にはアップサンプリング機能があるので、88.2kHzにしてみる。すると一気に繊細な粒立ちで奥行きが深くなる。その代わり、勢いや低音の重量感は後退する。これも予想通りで、驚くことでもない。CODAもそうだったし、SA-11S2のクロック周波数を変更すると同じ変化が起こる。ただ、首を捻ることが起きた。一部アッップサンプリングすると異常に音が籠るディスクがあるのだ。また、176.4kHzは自宅のDA-5000Wでは受け入れできないはずなのに、しっかりロックして問題なく音が出てくるじゃないか。しかし、これは音が不安定でヤバイ行為に違いない。

 ここまでまったく関心が湧かない音である。これのどこがアナログっぽいというのだ?それ以前に音質自体が低レベルだ。どうも釈然としない。足元はさほど悪いとは思えないので、気になる電源ケーブルを変えてみる。純正品はホームセンターに500円前後で売っていそうなやつ。これをサエクのPL-5800に変えてみた。

 これで音質は一変した!ベタっとダンゴ状の塊が解けて大変見通しが良くなり、同じ器械とは思えないほどの変わり様だ。この差はあまりにも酷く、この純正電源ケーブルは、機器の初期不良確認用と思った方がいい。これでやっと土俵に上がった感じだ。

 次のステージは、このままワードシンク端子でエソG-03Xのクロックを受けてみる。

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 追伸 DA-5000Wの日本オーディオに176.4kHzの同期について問い合わせてみた。すぐに返事が来て、使えるなら問題ないとのこと。意外とデジタルも大雑把なところがあるようだ。