シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

X-03SEを昇華する

 X-03SEを自分の部屋に調音することで、この機器本来の実力が出せたと思う。でも純正の足を避けて、底板から黒檀のスパイクで支えるのは本来の音ではないのでは・・そんな声もありそうだ。経験上、この音は良質な木製ボードに直接置いた素性に近いものであろうと信じる。

 ここからはさらに高音質に昇華させるステップに入るが、その前にまず確認することがある。それは、CDトラポ+DACラインの音と住み分けができているかだ。これは本機を調整していく過程で度々チェックする必要がある。さもないと、同じような音にしてしまうだろう。聴感上のゲインを揃えて耳タコCDで比較する。おお!これは明解に違う。まるで真空管トランジスタの違いに似たニュアンスだ。本機のメリハリの利いた正統派ハイファイな音もいい。この路線で向上させたい気になった。

 では、まずは電源ケーブルからいってみようか。エソテリックはマランツやデノンと違い、電源インレットソケットにアースピンがある。となると、オーディオ用の高級電源ケーブルはほぼ全滅である。家庭用アースからのノイズ混入やアースループの問題が生じるからで、オイラはほとんど2芯の電源ケーブルを使っている。ゆえに、手持ちケーブルの選択肢は少ない。日本オーディオの初期試作品(名前無し)と、アクロテック6N-P4020のフルテック仕様ぐらいだ。共にとても古いものである。

 付属品から前者に交換すると、靄が急に晴れたかのような鮮度と透明感、低音の充実度に目を見張った。付属品には戻れない説得力がある。ちなみにマランツSA-11S2のときはこれを使っていた。では後者にしてみよう。実は先入観で音が緩むだろうと思っていたが、感激の誤算であった。低音はむしろ引き締まり、アクロの6Nらしい滑らかな中高域がボリュームを上げたくなってくる。緩みや滲みは皆無で素晴らしい瞬発力とスピード感だ。ついロックやヘビメタ、フュージョンを次々と掛けまくる。デイブ・クルージンを大音量で聴いた爽快感は見事!こいつはキレた男の音だ。

 手持ちでは期待してなかったので、ゾノトーンかサエクの安い2芯ケーブルを買おうかと思っていたのだが、電源ケーブルはこのアクロでいこう。

カーペットを柄物にしたら煩わしいな・・