シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

WE 16GA + アコリバ SPC-AV その2

 WE 16GAにバイワイヤーアダプターを介してSPC-AVを繋いだ続きである。

 記事をアップした時期とは合わないが、あれから2週間ほど経過している。連日音出しをしてすっかり馴染んだようだ。大変良い状態で音質が安定している。

 当初、SPC-AVの単線としての個性が際立っていて、これならアンプからの主線は何でもよいのではないかとさえ思ったものだ。その後、中域から中低域が存在感を魅せ始め、音圧が1㏈ほど上がった感覚を覚える。(ディスクごとにボリューム数値を記録してあるので僅かな音圧変化も気になるのだ。)これはWE 16GAに磁気対策をした持ち味だ。そして重低音がクリアで深く沈むように広がる。これはSPC-AVの持ち味である。温度感が下がった印象は若干残るが、これは透明度が上がった代償であろう。ボーカルは冷え込まずに厚みを持って前に出てくる。なにより音像の輪郭が明瞭そのもので、音の隙間がハッキリ分かるようになった。これは溶け込んだ音楽を浴びるのが好きな人には嫌われる出方であるが、オイラはこの見えるオーディオが好みでFALの個性でもある。指で指し示せる音の点在がやはりいい。高域が透明に伸び切った有様は質の良い単線の持ち味。奥行き表現と広がりはどちらかに偏ることなく広大だ。

  アダプターからバイワイヤーになった恩恵ではないのか?そう思われるかもしれないが、過去にSPC-AVのシングルとバイワイヤーの比較もしており、その違いはSPC-AVの持ち味を延長したものだった。今回、バイワイヤー部分は17㎝と短く、ダブルにしたケーブルの個性が支配的要因と考えている。

 すべての結果が行き当たりばったりではなく納得できるもので、このコンビならではものとなった。この音を新たなリファレンスとしよう。

 

追記 いくら理想に近い音になろうが、人間は飽きる。いずれまた、反対の性格を試したくなり、また元に戻す・・そんな繰り返しだ。ただ、変わらぬ土台の底上げが徐々にあって、その土俵上の堂々巡りなら趣味人のオーディオとして恥じることではない。