シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

WE 16GA + アコリバ SPC-AV

 メインのSPケーブルをWE 16GA(復刻版)に変えてから1年近く経った。このビンテージケーブルの魅力は十分に味わったと思っている。後に「音の焦点」についてアドバイスをくれた御仁もおられたが、短くして音が柔らかくなる方向は今望んでいない。

 いつかは試そうと思っていたアコリバSPC-AVとの合体を試してみよう。目的は、現状の聴き心地をベース上に精度と透明度が高い音像と音場を狙う。以前、アクロリンク 6N-S1000ⅡにバイワイヤーアダプターWBA-4 を介して、SPC-AVのバイワイヤーで聴いていた。あの時の経験があるので、今回試す自信がある。

 テイストはWE 16GAを主としたいのでSPC-AVは短く使う。以前は長さ50㎝で使ったが、17㎝にしてみよう。やり過ぎならさらに短くすればいい。差が無ければ残りの長い方を使うまでだ。作業は簡単、以前使ったものをそのまま残してあるので、短くするだけである。と言いながら1時間半を要した。ちなみにSPC-AVは細いのでWBA-4に接合し難いため、ダブルで使用している。

 出だしは予想通り、とても聴けない音だ。長く馴染んだパーツに異質な物体が混じることを拒絶する初期反応である。しかし経験上、この慣らし運転は30分も要しないで馴染んでくれる。その結果は・・

 予想外にSPC-AVの個性が支配的である。一気に明確でコンパクトな音像が奥行深く林立し、繊細な音が溶け込むことなく分離する。温度感はやや下がり、透明度が高い。これはWE 16GAの、良い塩梅に輪郭が融けた心地よい美点や、中高域のキリっと立った味わいが消え失せてしまった。一言で言えば、WE 16GA導入前の音に戻ったようだ。もちろんこの音が嫌いではないが、今回狙った音ではない。これほどSPC-AVの影響力が強いとは思わなかった。もう少し短くしてみようか・・いや、早合点はせずしばらく様子を見よう。まだ変化するかもしれない。

こんなに短いのに音を塗り替えてしまった。