シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

JBL TS8000

 隣町のショップにJBLのTS8000という中古スピーカーがある。こいつは実にお買い得だ。

 仕様や中古相場は検索してもらえれば分かるだろう。実物は大変美しい外観で、エベレストのデザイナーが手掛けている。正面からの見た目に反して奥行きがとても浅いので、設置の自由度が大きい。これはエベレストを代表にJBLのスピーカーのポリシーなのだろう。なお、JBLも昨今は中国やメキシコ製が大半であるが、これはメイド・イン・アメリカである。

 ネットを外すとツルツルの白い金属振動盤が目に入る。すべて同一のマグネシウム合金だ。これは美観だけでなく、音色の統一性のメリットが大きい。まるでヨーロッパのスピーカーみたいだが、しっかりJBLのロゴが中央に刻まれている。

 音を聴いてみよう。まず感心なのが、音像が実にコンパクト。JBLらしい乾いた抜け重視の音ではなく、シックで奥行きがあるヨーロピアンな印象。外観と整合している。しかし、マッタリ系ではなく総金属振動盤らしくスッキリ爽やかな音だ。マグネシウム合金は素材が良いのか、シャリついたようなネガティブなクセは無い。オーケストラのスケール感も良好で、背面に大きなバスレフ穴があるが、低音に大きなブーミングは感じられない。それでいて量感十分である。

このスピーカーはそもそもの定価が大変ハイCPだと思う。2本で100数十万円でもおかしくない。それが中古で3割以下の価格で手に入るのだ。しかもオイラが目にしている現品はキズもなく新品に近く、部屋さえあれば買っているだろう。

写真の角度で分かりずらいが、想像以上に奥行は浅い。だからFALの内側に置けないかと検討したが無理だった。