シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

JBL4312MⅡ

 これまでいくつかのモニタースピーカーを試聴してきた。もちろん、JBLもモニターシリーズはいくつか耳にしてきた。バズケロサウンドは別格(笑)として、印象的だったのは、4312からマライヤ・キャリーの歌が大音量で鳴った時の爽快感だ。当時、B&Wに嵌まっていなかったら、今頃JBL使いになっていたかもしれない。

 そんな4312のミニ盤として、4312Mが発売された20年ほど前、店頭で聴かせてもらったその音は感心できないものだった。ハイ上がりで抜けが悪く、所詮オモチャかと興味を持たない存在となった。その後マークⅡとなり、ブラッシュアップされたと聞いたが興味を持たなかったものだ。今回、懇意のショップで新品同様の中古があることから、モノのついでに聴いてみることにする。

 耳タコのハンターで試聴したが、予想以上に質感の高い音が出てくるじゃないか。しっかり内振りにセットすると、ボーカルの音像も密度を魅せてくる。何より中域がスカっと抜けてくるので、以前の悪印象とはまったく違う。チタンのツィーターもシャリ付かず上品だ。小型バスレフなのに低音はタイトで、無理な背伸びをしていないのもいい。3ポジションのアッテネーターは、微調整レベルなのも気に入った。

 このサイズで3ウェイにする必要はまったくない。だから遊び感覚のスピーカーかと思いきや、ペア10万円以上の他モニター機種に迫る本格派だ。JBLらしい乾きの味もあるし、実にCPが高いと感じる。欲しくなってきたぞ・・

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