シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

太陽光で音質改善? その3

 NESPA処理と太陽光にさらす音の違いを確かめるため、新たに中古CDを用意した。プレイズ、アンヌ・ドゥールト・ミキルセン、ベス・ニールセン・チャップマンの3枚で、いずれも以前試聴に使っていたもの。盤面のチェックをすると、問題ないと思いきやベス・ニールセン・チャップマンはレーベルが微妙に違う。よく見ると国内盤と米国盤で、プレスが違うようだ。これは使えない。プレスした国が違うと音が違うケースがあるのだ。よって、2枚で実施する。

 まずは未処理とNESPA処理の違いを確認。間違いなく差がある。しかも前回より違いは大きいので、これは期待が持てる。で、未処理盤を太陽光に30分さらす。ちなみに雲が無い事と、角度による偏りが無いよう15分で上下を変えている。さあ、試聴だ。

 結末だけ言おう。今回も違いは分からなかった。思うところがあっても、何度も繰り返すと有意差無し。つまり、太陽光にさらせばNESPAと同等の効果があるということだ。現在、NESPAは中古でなければ手に入らない。購入に悩むなら、CDを日向に置くことで効果を確認できよう。

 ただし、音質効果が変わらなくてもオイラは太陽光にさらすことは勧めない。理由は、ナノテックシステムズがこの機器を開発する段階で、おそらく太陽光にさらす是非を検証しているだろうからだ。なぜなら、それで済むなら開発する意味が無いからである。太陽光とほぼ同色の光をその10倍の照度で2分照射するNESPAは、悪影響が無いことを18年前に処理したCDがまったく問題ないことで証明している。紫外線は長くさらすほど盤質を硬化させるのは事実だ。この方法は経年劣化の有無がまだ検証されていない。(注)まあ、今はゴミ同然の価格で売られているCDが多いので、オイラみたいにダメ元でやってみるのもいいだろう。

(注)今は無き名古屋のゴトウ総合音響の店主が、NESPAで処理したCDは数年後にダメになると公言されていた。当時ショックであったが、それは間違いであることが証明できた。