シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

選択その1 プリメインかセパレートか

 プリメインアンプの高級品が登場してから、よく紙面で登場するテーマである。
 他には、パワーアンプ直結というスタイルも一時期流行った。いわゆるボリュームボックスだけで音量調整をしたり、CDPのデジタルボリュームを活用するシンプル優位論によるスタイルである。いまでもこれを提唱するメーカーもあるが、主流にはなり得ない。その理由は、電気的な調整機能が無くして理想的な音を出すのは困難だからだ。スピーカーを自作調整できるか、部屋の音響特性を自在に操るベテラン以外はやらない方がいい。
 今でも主流はトーンコントロールなどのプリ機能搭載機で、これは昔と違って音質劣化がほとんど感じられない質の向上が寄与している。よって、オイラは多機能プリが好みである。では、本題である単体のプリアンプは必要なのだろうか。
 今どきのプリメインアンプは100万円前後のものまであり、セパレートアンプにスケール感という優位性があるとは言えないだろう。バケモノレベルのアンプや、バイアンプを実践するなら別だが、その実力を必要とするスピーカーや部屋は、そもそも本テーマを考える必要のない人が所有しているのである。
 弩級プリメインアンプは電気的な対策も十分で、結線の不要なメリットもある。セパレートアンプのメリットはほとんどない。同メーカーの場合はだ。
 オイラはアキュだけでもC-290とA-50のコンビを使っていたし、E-305も使っていた。だから実感する。もはや同じメーカーのセパレートアンプは買う意味が無い。プリとパワーを分ける理由は、違うテイストを混ぜたいからだ。現在のC-2420とJ2の組み合わせは、絶対アキュ同士のセパレートでは出ない音であって、それに惚れているから大きな意味があるのだ。
 30年ほどオーディオ雑誌を見てきたが、プリとパワーの異なるメーカーによる組み合わせで、どのような音質になるかというテーマを見たことが無い。新商品の披露を一つの目的とする雑誌では、企画しにくい大人の事情があるのだろう。