シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

レジェンド・オブ・ヴィー / レジェンド・オブ・ドラゴン

 前者は2014年製作、ロシア・ウクライナチェコ合作のダーク・ファンタジー風サスペンス作品で、後者は2019年公開のロシア・中国・米国合作のファンタジー・アクション作品。毛色は全く異なるが、両者は続き物で共にA級である。

 主人公は科学者であり、世界地図の作成のため冒険に出かける話だ。前者は「妖怪村と秘密の棺」と言う副題が付いている。後者は「鉄仮面と龍の秘宝」だ。共に大した意味は無く、無い方がいい。

 前者は中盤までダーク・ファンタジー作品と疑わなかったが、サスペンス・スリラーの様相と化していく。つまり、推理小説と知らずに吸血鬼との対決を待つような混乱が頭を襲うのである。登場人物が煩雑となり、似たようなボロを纏っているのでさらに分かりにくい。オイラは途中で寝てしまってリピートを強いられた。ロシアでは大ヒットしたらしい。最後に主人公が中国へ向かうシーンがあるので、続編ありきが伺える。

 後者であるが、実はこっちを先に観ており、まったく単独作と思っていた。そして、本作はジャッキー・チェンとシュワの対決という大目玉があり、それが主軸とは関係ないので、最後まで誰が主人公だったのか分からないという異常な作風と感じた。本作は前作の主人公がまったく目立たないので、何を魅せたかったのか疑問がある。作風は明らかにジャッキー流コメディ・アクションであって、主人公の立ち位置が無いのだ。ここは割り切って、前半のロンドンでのアクションと、後半の中国での攻城戦をファンタジックに観る酒のツマミと思う外ない。

 両作品ともに、今の社会情勢では作れない作品であって、各国への忖度が伺えるのが微笑ましい。それで内容が煩雑になってしまっても仕方ないだろう。


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