シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

不思議なレコードブーム

 音楽鑑賞の方法がCDから配信サービスに移行して久しい中、2010年過ぎぐらいからアナログプレイヤーがレトログッズとして注目されだしたと記憶している。でも、そんなのは一時的なトピックだろうと思っていた。

 それが最近では世界的にアナログの復活が顕著化し、中古市場もレコードが付加価値を引っ提げて並ぶようになった。このブームは何なのだろう。

 昨今のアナログブームを解説している御仁は多い。どれを見ても同じようなことを言っている。オシャレグッズの一面だけでなく、レコードのジャケットコレクションとしての趣味性がある。また、作品を形として残したいアーティストサイドからのPRもあるだろう。こうした傾向は新型コロナの自粛ムードが起爆剤になったような気もする。

 さて、このブームはどこまで盛り上がるのだろうか。面白いのは、ブームの理由に音質云々を言う人があまりいない事だ。ブームを牽引するのが若者なので、音の良いプレーヤーを買う金を持っていないし、魅力を出す使いこなしなんて論外だ。そうでなくてもアナログプレイヤーは場所を取る。邪魔で埃や振動に弱く面倒なのがいずれ飽きを生む。レコードのオシャレコレクションも、中古市場で高値で売られるようになった今、売りに出す者が絶対増えてくる。今が売り時だからだ。そもそもブームを作っているのが趣味人ではないので、愛着は薄い。

 世界的に復活したレコード市場は、一部のマニアを対象とした店舗を残して急速に終わりを告げると思う。その時期はそう遠くないとオイラは思っている。