2008年公開のA級ファンタジーアクション作品。
孫悟空がやんちゃな猿だった頃にタイムスリップした主人公が、修行をしながら仲間と共に敵を倒す話で、弱虫だった主人公の成長物語となっている。家族で観られる王道の勧善懲悪カンフー武俠であり、この手の話は妙に捻らずハッピーエンドでよい。
この主人公を演じている若手俳優は知らないが、冒険をサポートする二人の師匠がジャッキー・チェンとジェット・リーという豪華顔合わせだ。二人とも結構頑張ってアクションをしているのが好ましい。2大巨頭が初共演となると実に演出が難しいだろうが、うまくバランスを取っているのが分かる。それでも観終わって感じるのは、ジャッキー色が濃い作品だということ。やはりこの楽しい雰囲気を盛り上げるのは彼でなくてはならないのだろう。酔拳で戦う姿を披露しただけで満足してしまう。それに本作を褒めたいのは、ライバルの共演では接点を避けるケースが多い中、この2大スターがたっぷりと手合わせするシーンを盛り込んだところだ。記念すべきシーンであった。