2017年製作のバトルアクション作品。おそらくB級だろう。
本作は坂口拓がTAK∴として再デビューした作品で、彼の個性が思いっきり表れている。それはリアリズム溢れる本物を下敷きにした戦闘アクションだ。
これほどまでに近接戦闘描写をリアルに描写した映画をオイラは知らない。それは、派手な演出で彩られたアクションに見慣れた人はショックを受けるだろう。オイラは格闘技ファンでもあるので、リアルなファイト描写は歓迎する。それにしても、ホラーになりかねないほど残酷なリアリティがある。
見せ場は100%近接戦闘アクションであるが、それを味わうにはユーチューブの「拓ちゃんねる」を見ておくことだ。敵役を演じた稲川義貴とは何者か、ウェイブという技、銃弾発射前の起こりを察知して弾丸を避ける技などが理解されよう。坂口拓は俳優というより戦士の方が色濃い。
出演した俳優も面白い。敵の親玉が大塚明夫、殺し屋として篠田麻里子やいしだ壱成が不気味な迫力を醸して登場する。坂口拓には、ぜひハリウッドデビューしてもらいたい。