シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

SAFE

 2012年公開のB級アクション作品。主演はジェイソン・スティサムで、無敵の格闘能力をもって敵を一人でボコにする作品の中の一つだ。それでも、製作総指揮をケビン・スペイシーが担っているというので興味が湧く。きっと一味違うに違いない・・そんな期待でハードルが上がったが・・うむ、悪くないぞ。

 初め、話のキーとなる天才少女とニューヨークの暗黒面の紹介と、主人公の落ちぶれた姿を並列進行していく。で、この2人が出会うまでに全体の3分の1ほどの時間を掛けている。これには是非もあるだろうが、オイラは斬新で好印象を持った。その2人が出会ってからの主人公の無敵ぶりが凄い。まさに水を得た魚である。しかし、その切っ掛けとなった少女から何をそんなにインスパイヤされたのか・・描写が足りないと思う。まあ、それでも怒涛のアクションが畳みかけて気にならなくなってくる。

 中国とロシアのマフィアに汚職警官が三つ巴になって天才少女を取り合う中で、主人公は彼女を守ることで悪人退治になっていく。そこに狡猾な市長が主人公の元同業者を右腕にして絡んでくるので、若干分かり難い。でも、みんな悪い奴らなので気楽に勧善懲悪を楽しめばいい。

 クライマックスの意外性には唸ったもので、黒幕中の黒幕となる操り師をアンソン・マウントが演じていてびっくり。スタトレ・ディスカバリーのパイク艦長だ!凄腕の黒幕だから、相当な格闘があるかと思いきや、あのラストは予想できなかった。不思議とそれが不満でなく、さすがケビン・スペイシーと感じたものである。


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この中国人子役の少女はもう俳優をしていないようだ。勿体ない存在感がある。