シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

懐メロをより美味しく

 懐メロを聴き出して8年近くになる。ここで言う懐メロとは、概ね60~80年代の歌謡曲を指す。いわゆるアイドル全盛期のものだ。ソフトはCDオンリーで、初めは安価な再販ベストを買ってきた。そもそもアイドル歌謡に興味が無く、ましてや音質の良し悪しなんて期待もせずに郷愁を感じるのが目的だった。それがまったく興味が衰えず、よりおいしく聴きたくて、ジャズやクラシックそっちのけで探し回ってきた。

 そして今、ある傾向を感じ取っている。まず、7~8年前と違ってアイドル歌謡曲の中古相場が跳ね上がっている事だ。たとえば、中森明菜が全盛期を過ぎた後のCDはゴミ同然だったのに、今では数倍の値で売られているではないか。もちろん、再販ベストとして格安ワゴンにあるようなものに高値は付かない。オイラは安価な再販ベストはもう買わない事にした。理由は、総じて音が悪いからだ。

 これは再販シリーズの「CD選書」や「ベストプライス1000」なども同様だ。初めの頃はこんなものかと思っていた。ところが初期プレス盤を入手してみると、ほとんどのケースで音が良いのだ。具体的には、再販ベストは音が薄くて力が無いものが多い。対して初期プレスのものは、荒さはあるが厚みがあってパワフルな生気を感じる。ただしUHQCDのような良い器に入れて再販したものはいい。それも要らぬリマスタリングで変質してなければの話だ。

 懐メロディスクを探すには、ネットが一番手っ取り早い。しかしオイラはネットで買うことはしない。理由は中古ソフト専門店と同様に相場が高いし、思いがけない発掘という楽しみが無いからだ。狙う店は、中古ソフトなんぞに力を入れていないリサイクルショップだ。価値を知らない店主が面倒なので一律捨て値で売っているものであり、大変なお宝があったりするのだ。

 ごく最近の掘り出し物。2枚組でも500円しない。2枚ある西崎緑のシングルは近年の作品だが実にレアな商品だ。新品のようでも110円であった。

 本当は当時のアナログディスクを聴くのが一番良いのだろうが、今更本格的にアナ  ログを復活させる気が無い。