2021年公開のA級アクションエンタメで、「G.I.ジョー」シリーズのスピンオフと言っていい。
G.I.ジョーメンバーのスネーク・アイズに焦点を当てたビギニングストーリーだ。となれば舞台は当然日本となる。普通なら、大したアクション・ロケができない日本では撮影をしないものだが、本作は">大型映像作品ロケーション誘致の効果検証調査事業として、大幅に日本ロケが行われている。時代設定が不明だが、風景描写でTUTAYAが営業しているので現代であろう。この手の作品らしく、思いっきり忍者が存在するとんでも日本なのだが、全てが中途半端である。
主人公も敵も味方も、その演出も脚本も全部半端だ。そもそもレイ・パークとイ・ビョンホンが出演しない時点で終わった企画だと思う。とてもA級予算に耐えるキャストではなかった。日本から誰が出るのかと思ったら、安倍春香？知らん。石田えりが還暦過ぎてハリウッドデビュー！どうせ威勢だけ張って終わりかと思ったら、笑劇のアクションシーンがあるので驚きだ。
で、その肝心のアクションであるが、ストーリーがヤクザの抗争劇みたいなものなのでどうにもスケールがでない。しかたなく魔法の石や蛇のバケモノを出す始末。そんな半端なファンタジーなので観る方も割り切れない。「47RONIN」ぐらいにぶっ飛んでいればそれなりの鑑賞をするのに。または「ブレット・トレイン」のようにコメディにするかだ。もったいないのがコブラの姉ちゃんで、チョイ役には惜しいキャラだった。
本シリーズが超弩級予算のエンタメなので、スピンオフといえどB級ではやらなかったのだろうが、日本舞台のA級駄作は恥ずかしく感じる。
