シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

シン・仮面ライダー

 シン・ウルトラマンもそうであるが、劇場は無論のことDVDレンタルでも借りる事のない作品。アマプラ配信開始で観てみることにした。

 仮面ライダーは完全にリアルタイム世代であり、V3までは全話観ていると思う。しかしほとんど覚えていない。この作品のターゲットはオイラの世代であろうが、その大多数の記憶はそんなもんだろうと思う。その程度の郷愁を持つ映画ファンに本作はどう見えるだろうか。

 オイラはオタクではないので、一映画として評価するとイマイチである。話の内容もアクションも映像処理もレベルが低い。日曜の朝放映している30分ヒーロー番組のようだ。でもこれはR12指定なので子供は見れない。庵野監督はそんなものは百も承知で自分の作りたいものを通した結果であろう。たしかに、オイラ程度の記憶でも初期ライダーへのリスペクトや、石ノ森章太郎の他作オマージュが散見されて懐かしかった。また、シン・ゴジラやシン・ウルトラマンとの関りもいい。でも、普通の映画ファンから観ればそれだけのことだ。ユーチューブなどで解説が絶えないのは、庵野監督がオタク向けに作ったからだろう。では同じようなヒーローをリブートしたシン・ウルトラマンは高評価だったのに、何が違うのか。それは、映画としてのスケール感や楽しさが溢れていたからだ。

 本作は終始数名の登場人物しかおらず、背景も何もない。早口で難解な説明を差しはさむ手口は、シン・シリーズに共通しているが、過去2作と違ってスケール感が無いため演劇のようである。終始根暗で演出に起伏が感じられないので、夢のある楽しさが無い。例えば、長澤まさみが友情出演するなら、もっとぶっ飛んでいてもいい。(部下同様、ハイレグで出てこい!)で、無様にあっけなく負けるシーンが必須であった。

 まあ、コアなファンが楽しければそれでいいと思う。


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