シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

大橋純子

 懐メロを物色していると、やはりオイラの世代で歌の上手い印象のある歌手として、彼女はすぐに思い浮かぶ。

 だから、懐メロディスクを物色し始めて早々に、格安ワゴンからベスト盤を引き抜いて手に入れたものだ。歌謡曲はすべて音が悪いと思い込んでいたので、郷愁に浸るのが唯一の目的だった。ところが掛けてみると、当時の曲調とまったく違うのである。

 これはいわゆる後から再録音した別バージョン・ベスト盤である。瞬時にオイラは失望した。記憶にある雰囲気とまったく違うからだ。あれから忘れていたのだが、やはりオリジナルのバージョンを聴きたい思いから、入手する運びとなった。

 それは、以前も買ったルビジウムクロックによるマスタリング仕上げをしたベスト盤である。このシリーズは曲数が多くて安いのが魅力だ。最初に買ったのが、12曲入りで1600円なのに対し、20曲入って980円である。さっそく聴いてみる。

 たしかに懐かしい。しかし実に耳障りな音だ。彼女の声は伸びがあるので、さらにウルサク感じてしまう。以前このシリーズを評価したカキコを見返すと、やはりその通りである。(2017-08-31 ルビジウムクロックCD「園まり」編 参照)ハイ落ちしたカーステレオで聴くと丁度良さそうだ。

 このあと、再録音盤を掛けなおしてみる。すると、ズバ抜けた高音質だと再認識することになった。演奏もアコースティックで、大人っぽい。何より広がりとfレンジが段違いである。そんな言い方をしなくても、聴き辛いと心地よいの違いがハッキリしている。

 過去の郷愁に縛られない若者オーディオ趣味人には、間違いなく再録音盤を勧める。

f:id:sima1234:20190401002520j:plain

向かって左が再録音盤