坂本スミ子さんが他界された。御年84歳だったそうだ。
彼女が歌手として活躍されていたのはオイラが幼少の頃であり、当然リアルタイムの記憶は無い。モノクロTVでパーマンや怪物くんを楽しみにしていた時代だ。その後、役者として知るようになった。「楢山節考」の逸話は有名だが、当時は「戦場のメリークリスマス」の話題性で陰に隠れ、若者だったオイラはまったく興味が無かった。彼女の俳優姿を覚えているのは、必殺仕業人のゲスト出演作くらいなものだ。これはDVDを持っている。
さて、そんな彼女の「定番ベスト」のCDを手にしたのは、懐メロに興味を持ってからである。全盛期はラテンの女王と言われたそうだが、今時のラテン歌手であるマヤと比べると随分違う歌い方だ。ラテンの名曲を日本の歌謡曲としてアレンジしているようで、これはこれで聴きごたえがある。「ラ・マラゲーニャ」「ク・ク・ル・ク・ク・パロマ」は絶品だ。