シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

レイダース 欧州攻略

 2018年製作の香港製エンタメアクションで、おそらくB級品である。

 後でググって知ったのだが、これはトニー・レオン主演の「東京攻略」「ソウル攻略」に続くシリーズものだったようだ。最近はこんなのに出くわすなあ・・アマプロのジャンル評価にはコメディとあるが、これはまったくコメディではない。ジャッキー・チェンのように、アクションの中にオイシイ笑いがあって安心して観ていられるアクションとは違うのだ。むしろ、そうすべきだったと思う。

 それはラストのどんでん返しが苦笑モノだからだ。ここではいちいち内容を追わないが、全てが仕組んだ脚本だったとするオチは無理があるからで、それなら全編通して荒唐無稽な笑いのアクションをちりばめた方が違和感が無い。ならば苦笑ではなく、拍手に変わるだろう。何が無理かというと、この演出はCIAを騙すというより、観ている観客を騙すことに振っているからで、オチの後ツッコミどころが大きいのだ。すべて仲間だったというなら、CIAの目が届かない所の会話がシナリオに沿った過剰な演技をする必要が無いではないか。また、作中で死亡するのはほとんどロシアのマフィアなので、オチと矛盾が無いように見えるが、そもそもマフィアを参加させてリスクを負う理由がない。

 ハッキリとコメディに振っておけば何も文句のないエンタメだったと思う。


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