早々に再びダイソーへ駆けつけて、同じネオジウム磁石を6セット買ってきた。さっそくメインシステムで試してみよう。サブシステムではパワーアンプの電源ケーブルに使って劇的変化を魅せた。よって、メインシステムでも悩むことなくパワーとプリアンプの電源ケーブルに触手が伸びる。
・・・変らんぞ。そんなバカな!期待と先入観が大きかっただけに落胆も大きい。スケール感が倍増したような激変を待っていたが、その期待値で返って痩せてしまったように感じる。いくら改善点を探しても気のせいレベルの印象でしかない。実はプリとパワーの電源ケーブルには、サンシャインのスパイラルエキサイターやアースライン・ノイズフィルターが施されている。ここに重ねて使っても効果が感じられないのは当然かもしれない。ならばと、トラポ、外部クロック、DACの電源ケーブルにも装着して聴いてみた。
なるほど、ここまでやると輪郭の滲みが無くなっているのが分かる。さらに中域から高域の力みが無く素直で聴きやすい。しかし、期待するほどの違いでは無い。最後にSACDプレイヤーの電源ケーブルに付けて聴いてみる。おっ!これはかなりイケルではないか。ベースの密度感は誰でもわかる違いだ。見通しがよくなって消え入る余韻のクリアなこと。力みが消えて素直になるのは同様で、これはTADモニターで確認すると分かりやすい。
日を置いて、別のCDを聴いてみる。あれ?変だな・・こっちではどうだ。これは・・音楽がこじんまりとして抜けてこないぞ。気のせいかと思ったが間違いない。厚みも無く、聴いていてまったく楽しくないのだ。どうやら、オイラはかなり近視眼的になっていたようだ。試聴ポイントでの違いにばかり没頭して全体が見えていなかった。先の先入観がネガティブな全体像をマスクしていたのだろう。
確認は簡単、全部外してみる。豊かな広がりと中域から低域における厚みが戻ってきた。この温かみと柔らかさに安心感を覚える。結局、メインシステムには不要と判断した。でもこのテストは無駄ではなく、何が大事なのかを再認識できたのは幸いだ。サブシステムには有効だったし。
ありきたりであるが、女性のダイエットのし過ぎは魅力を失うということだろう。