シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者

 2022年公開の超A級モンスターSF作品。

 言わずと知れたジュラシックシリーズの6作目であり、ワールドになってからの完結編という位置付けだ。オイラは映画レビューをする前に、普通は他の人のレビューは見ない。自分の感想にブレが生じるからだ。難解な作品で解説を見る場合は別だけど。でも本作は例外として、当時賑わせたレビューを見ることにした。あまりにも非難が多くてその理由が知りたかったからだ。

 まずは予備知識無し(ジュラシック過去作は視聴済み)で観たが、そんなに悪くもないと思った。主要キャストが過去の主役級も登場する夏休みのお祭り映画なので、そもそもハードルを下げて観ているのもある。ご都合主義のアクションがこれでもかと続いて楽しい。恐竜と人間との絡みは、精巧なアニマトロニクスとCGで本当に生きているようだ。過去作も同様なのだが、日中の明るい中で違和感のないカラミが再現されているのが素晴らしい。さすが超A級である。2時間半というのはいささか長すぎるが、多くのキャストに見せ場が欲しいのでやむを得まい。

 で、批判的な批評を見ると、その対象はブレた主題、まとまりの無い結末、恐竜が主役でない、不快なイナゴが際立っている・・などだ。たしかにその通りである。皆、このシリーズに愛着を持っているなあと感心した。オイラはどうかと言うと、まず恐竜と人間の共存というテーマについては、序盤の世界描写を見てすでに共存してるじゃん!と思った。別に軍隊が恐竜と対峙しているわけでもなく、巨大なドームに人間が避難しているわけでもない。自然に恐竜が文明社会に闊歩している。言うなら、前作で逃げた恐竜なんて知れた数なのに、なんで世界中に恐竜が広まっているのだ?しかも超珍しいタイプまで。(笑)雪の中で爬虫類である恐竜がうようよ居るのも笑える。

 つまり、ゴタゴタ重箱を突っつかないでビールとポップコーンを喰えと言っているのだと思う。当初からそれを感じたオイラは実に楽しめた。見方の問題だ。


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