シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

トップガン マーヴェリック

 昨年公開の超A級アクション大作。地元でもかなりのロングラン上映であった。

 トップガンが公開されたのはオイラが社会人成りたての頃で、劇場鑑賞したのだがあまり良い印象を持っていなかった。若いトム・クルーズを見て、こんな鷲鼻のチビ助は好きになれず、まさかスターになるとは思わなかった。その後の地上波放映も観ることは無く、ストーリーはすっかり忘れている。よって久しぶりに再見してみると、36年前の郷愁がドっと押し寄せて実に感慨深いものだった。そして、マーヴェリックを観るため久しぶりにDVDをレンタルした。

 本作はまず、無条件で褒めないといけない。36年前の続編を同じ役で演じるなんてできる事ではない。他にはシュワちゃんぐらいなものだ。さらに、キャラが劣化するどころかパワーアップしている。10倍の予算を投じた続編に恥じない主役を演じていると感心した。本作を楽しむには、やはり36年前のトップガンを観ておくのが必須だ。オイラのように復習しておかないと、主人公の性格や友情、苦悩などの深みが味わえなくなる。

 基本的な流れは昔のトップガンと変わらない。冒頭の空中アクションの掴みから、訓練風景とアフターの恋バナ模様、観客をモゾモゾさせておいて、クライマックスの怒涛のスリルとスピード感。新鮮とは言えないが、この続編はこれでいい。逆に、36年経って同じ役者が同じ流れで魅せるのが凄い。

 エド・ハリスヴァル・キルマーの出番が友情出演レベルなのが勿体ないとか、トップガンの若い面々がキャラの書き込み不足ではないかと感じもしたが、トムが中心となる話として焦点がブレない脚本だと納得した。

 実写とCGの見分けがつかない怒涛の航空アクションは見事だ。撃墜されて敵地に置き去りになってから、捕獲されていたF-14(この演出がニクイ!)を盗み、その懐かしい骨董品で次世代戦闘機を倒して帰還する・・我慢してきた最高のカタルシスが得られる鳥肌モノの演出アクションであった。

 どうやらアカデミー賞候補になるくらい批評家の評判がよいらしい。エンタメ大作としては珍しいことだ。


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