昨年の暮れに表記のアクセサリーを導入した。その効果に感激し、現在はプリ、パワー、外部クロックと3つ使用している。今回、前段機器にも装着しようと思い1つ追加購入した。
使うとすれば、CDのトラポかSACDプレイヤーになる。以前自宅試聴したときはそのどちらも効果を確認済みだ。ただ今回は購入後の試聴でもあり、期待感と先入観は否定できない。まあ、そう認識しているだけでもマシである。
まずはCECのトラポから。比較試聴は簡単だが、いちいち機器背面に入るのが面倒(サブスピーカーをどかさねばならない。)なので、ソフトは試聴用サンプルCD内のシンプルな曲を数曲聴いて判断した。
すぐに違うな・・と感じた。滲みが減少してコントラストが向上したようだ。ところが数曲後になると分からなくなってくる。そもそも微妙な違いは即比較しなければ分からないものだ。日を変えて耳タコCDで再試聴。正直言って、あまり差がハッキリしない。コントラストが高まるという先入観を差し引けば、気のせいレベルと言うしかない。これは少々ガッカリだ。本品は装着後しばらくして本領を発揮するのは分っているが、条件は変わってしまうし音の記憶は消えてしまうので比較にならない。
ではマランツのSACDに使ってみよう。こっちはDACも内蔵だし、マランツはノイズが多い(照明を切ったりデジタル出力を切ると、明白な音の向上がある。)印象なので期待は上がる。初めは男女の声楽を用いたが、どうも独特な発声が差を感じ難い。フォルテの音圧が聴きやすいと感じるが、ハッキリしない。仕切り直して太田裕美の初期盤を使う。これは大きな違いが出た。録音の古さによるものと思っていたザラつきが激減、大変滑らかに変貌している。これはもう居場所が決まったといっていい。
今回、なかなかハッキリ差が出にくかったのは、最初の1個や追加で3個といった前回とは違い、すでに3台の機器に使っている上に1つ追加だからしかたがない。最近、あまりSACDを聴かなくなったが、見直すキッカケになりそうだ。
追伸 後日、試聴方法を変えて再度トラポで確認してみた。ボリュームを部屋に飽和する寸前の大音量で比較すると、ピリつく刺激が消えて聴きやすくなることがハッキリした。