シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

スタートレック:ピカード シーズン3 (ネタバレ)

 ピカードのシーズン3をアマプラで観終わった。ネタバレするので、アマプラ契約者以外は注意願いたい。

 このシーズンは本作で完結らしく、そのテーマはTNGを中心とした壮大な同窓会ということであろう。こんな作品はスタッフがTNGのファンでなければ作らない。なぜなら、当時の人気クルーが顔を合わせるということが主題であって、その郷愁がすべてだからだ。そこには往年の姿が無くても構わないのである。

 さて、この最終シーズンの締め括りの雰囲気はスタトレのファンとしては満足だ。細かい事を言えば、DS9のメンバーがいないとか、最後にエンタープライズの艦長となった7of9は、往年のように髪をビシっとまとめて欲しかったとか・・そんな程度だ。最後にTNGクルーのポーカーで終わる演出もいい。個々のキャラは以前より老獪に進化していて大変楽しめた。そこが主役だけに集中したディスカバリーと大きく違うところだ。ユニークなのは、若いディスカバリーよりアクションが派手なことで、これはもうスタートレック・エクスペンタブルズである。

 ここからは純粋に作品としての感想だ。敵は進化した可変種という発想で、評価の低いTNG25話「恐るべき陰謀」のリメイクのような大胆なプロットに感心していた。クライマックスを楽しみにしていたら・・なんだ!結局ボーグかい。(´-д-)-3

 シーズン1で更生するボーグ、シーズン2で仲間となるボーグを描いてきたというのに・・なんでまた最強ヴィランとして登場させるのか??この落胆は計り知れん。その憤慨を引きずった後、トレックボーイのユーチューブ解説を観て唸った。あのボーグクイーンはボイジャーのラストで生き残った設定だったのか!木星に隠れて復讐の機会を伺っていた・・なるほどねえ。可変種の復讐と共に生物兵器への警告とも取れるテーマも内包しているわけか。しかし、それならスタトレの未来観としてシーズン2と3は順番が逆ではないかと思う。

 他にも、ピカードの息子が1年後にエンタープライズのクルーになるのも合点が行かないが、もうやめよう。本作を持ってTNGの世界は完結したのだ。ファンらしく、長年楽しませてくれた演者とスタッフにお疲れ様といいたい。


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