シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

バズケロ・サウンド 2023

 小雨の日曜午後、バズケロさん宅に着いた。余裕をもって出かけたつもりが、またしても道を間違えてギリギリの到着だ。久々にお会いした当人はまったくお変わりなく、まずはハーベス部屋に通していただき、コーヒーをゴチになる。1年4か月ぶりなのにバズケロさんとの会話はとてもスムーズ。何も近況を説明しなくても、オイラのブログを全部見てくれているのだ。そして、ハーベスから流れるBGMでもすでにスタイルの変容が伺えた。

 音が大きい。以前まではこんなボリュームではなかった。それに伴い、音楽が大変ダイナミックなのだ。目隠しされたらどんな大型スピーカーかと思うだろう。低域表現にハーベスらしさを感じるが、左隅にあったはずのサブウーハーが無い。位相調整で不要になったとのこと。たしかにこれなら必要ないだろう。部屋全体が鳴るライブな感じはそのままに、持参した逆位相効果音の多重録音CDを聴くと、凄いサラウンドの包囲感で圧倒される。毎回思うけど、この部屋欲しいなあ・・

 後半はいつもの通り、緊張感のあるJBL部屋に移動する。そして、新しく導入したマッキンのC53とご対面だ。う~む・・なんちゅうリッチな仕様か。でもC46のときもそうだったが、豪華なイコライザーには一切触れていない。オーバーホールを終えたdcsプッチーニ嬢に目をやると、オイラは足元を見逃さなかった。今回、サンシャインのオールマグネシウムボードが採用されている。これ、オイラが今欲しい筆頭なのだ。その直下は例の2段砂箱・・ん?やけに2段目の砂が荒くてキラキラしてるな・聞くとそれは砂ではなく、水晶の砂利じゃと!(; ゚д゚)ノ オーディオリプラスも真っ青である。

 キリがないので、早々に聴かせてもらおう。まずプッチーニ嬢から。チェロとピアノの演奏を聴いて、「浴びせて眠らせるサウンド」健在を確認した。そして、すぐにサウンドの変化に気が付いた。低音がギュっとなってる!

 密閉型スピーカーを長年愛用していると、バスレフ型の風圧のある低音がすぐ分かる。今回のバズケロJBLサウンドはそれがあまり感じないのだ。オイラ好みである。その後、絶品のアナログサウンドを堪能した中で、バズケロさんが試聴中の昇圧トランスを介したモノラル盤を聴くと、その密度感と鮮度感、音抜けとキレに脱帽した。これが大昔のモノラル録音とは・・

 我が家で最近増殖したAETのノイズイジェクターを一つ持ってきたので、JBL部屋で試してもらった。まったく効果無しである。この程度のグッズで取れるノイズなど、もはや無いのだろう。最後にオイラが持参した鬼太鼓の演奏を聴くと、そのリアルな大迫力に圧巻!しかし、浴びるほどに瞼が重くなってくる。演奏後のバズケロさんの一言「眠くなるねえ。」同感である。爆音で目が覚めるようでは趣味人の音ではないのだ。

 バズケロさんはまだ満足していない。トランスのハムノイズ対策や、マーラー交響曲のリアリティ追求と課題を自ら課している。まだまだ止まることを知らない姿勢に、オイラにも気合を注入させてもらった。いや、ご馳走様です!