シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

バズケロ・サウンド最終進化?

 バズケロさんからお誘いを受けた。もちろん、快諾して1年ぶりに魅惑のサウンドを堪能させてもらおう。

 実は一ヵ月ほど前、懇意のショップでバズケロさんがアキュのP700を入手したことを知らされた。どうやらハーベス部屋のマックトンを手放したようだ。こりゃ意外なチョイスだなあ・・と思っていた矢先であり、新しいバズケロ・サウンドがどうなったのか興味津々である。そして、いつものようにコーヒー豆を手土産にハーベス部屋に案内していただいた。

 オイラは、管球アンプからAB級トランジスタ弩級アンプになったのなら、魅惑のハーベス嬢がアスリートのように変貌したんじゃないかと勘繰っていた。ところがその真逆である。数年前、初めてこのハーベス部屋の音を聴いたときは、その幻想的な甘い魅惑に酔ったものだった。それが、JBL部屋の影響を受けてオーディオ的な方向にシフトした印象を受けたのが昨年であった。しかし今年はその延長上にあらず、元のハーベスらしい魅惑的な味が色濃い音だ。持参した相良直美の歌声が絶品である。

 もちろん、単に元の音に戻ったわけではない。初め古いモノラル盤を聴いたときは分らなかったが、音の基本的要素はとても高度で、レンジや解像度も実に高い。それがハーベスの甘美な音色と両立している。まさに、この部屋ならではの理想的な進化を感じたものだった。

 続いてJBL部屋に案内していただく。あれから何が変わったのだ?まず、すぐに目についたのが磁気浮揚したプリアンプである。これは、ハーベス部屋のプリも同様であったが、これだけでもかなり音は変わるはず。オイラが唸ったのはケーブル群を見た時だ。すべて宙に浮いているのである!何の魔法だこりゃ?

 ケーブルが振動から逃れるためにインシュレーターで浮かすのではなく、なんと部屋に張られたテグスに縛って吊られているのだ。オイラなら美女を浮かせたいが、バズケロ・マジックは全ケーブルを空中浮遊させた。おぞましい根気と努力が想像される。

 そのサウンドは、昨年の超絶無比のオーディオと感じた音に麻酔効果が加わった・・と言うと、本人はいい顔せんかな・・( ̄∀ ̄;)アナログの信じ難い高音質を大音量で浴びていると、快楽中枢が刺激されて睡魔が襲って来るのである。聞けばどうやらオイラだけではないそうで、音波の風呂に入っているような感覚だ。今回残念ながら、dcsのプッチーニ嬢の機嫌が悪いようで、オイラの持参したCDが2枚ほど再生してくれなかったが、高貴なオナゴとはそういうものだろう。

 このJBL部屋の究極サウンドは、オイラがどれだけ趣味人として熱意を傾けても到達し得ないものだ。これはお世辞とかではなく、ベクトルが大きく違うのである。志向するfバランスや音場のでき方も違うけど、オイラの「見る」オーディオに対し、バズケロさんは「浴びる」オーディオなんだと痛感した。とても良い刺激に大満足である。

 また誘ってください。ご馳走様でした~

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JBL部屋のケーブル。透明なテグスでケーブルが空中に浮いている。