シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

バズケロ・サウンド 次の進化(後編)

 さて、いよいよJBL部屋である。今回、プッチーニにあるものを取り付けてみるという。そのために、隣町のショップから顔見知りの店員がやってくるのだ。その前に現在の音を是非聴いてみたい。

 システムの構成自体は1年半前と変わらない。唖然となったのが、プッチーニ弩級アナログプレーヤーの足。バズケロさんが提唱する「縦リジット横プリン」構造の徹底ぶりが凄い。ウェルフロートという高価なインシュレーターの弱点(そんなんあるの?)を改良して自ら作り直しているのだ。さっそく聴かせてもらおう。

 あれからいったい何が進化するんだろう?と思われたJBL部屋。それはハーベス部屋と同様、いや遥かに上回るSNの高さだった。まさに基本的な要素を徹底的に磨くこと。そこから生まれる異次元の静けさに「無音という音」が感じられた。気配と言った方がいいのだろうか。「月光」のピアノの間が息詰まる心地である。アナログレコードの音はさらに凄まじい。例えようがない力感と静けさの同居に言葉が出ない。

 今回はいつもの楽しむCDではなく、失礼ながら耳タコ試聴ディスクを持ってきた。すると即座に気づくのは、やはり我が家の音は低音不足だという事実。だから聴き慣れたバランスではないので違和感を感じてしまう。そうこうしていると、ショップの顔見知り店員さんが来た。何を持ってきたのか?それはCHORDのノイズポンププラグRCAだった。

 その不気味な金属棒の質感は、危険な武器のようだ。やはりCHORDらしく「貧乏人は近づくんじゃねえ!」のオーラが感じられる。(笑)それが貴婦人プッチーニのお尻に刺さった。オイラの耳タコディスクで比較試聴なので実にありがたい。

 その音の違いは、一同声を上げずにいられないものだった。なんという見通しの良さ、爽快な音の広がりか!耳タコオールウェイズのベースの低音が高密度に変貌している。不思議なのはバランスの違和感が無くなって聴こえる事で、自宅のそれを何倍にも高次元に高めた印象だ。さらに、これほど間接音が収録されているとは知らなかった。

 ここまで突き詰めたシステムでもまだ高みがあるとは。いや、逆にここまで極めたシステムだから違いがハッキリ現れたというべきだろうか。聴き終えて、オイラにも勧められたが、我がシステムには恐れ多い。オイラにはNCFクリアラインあたりで感心しているのが似合いである。いやはや、今回も期待を上回る進化を聴かせていただいたバズケロさんに感謝したい。

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日本でこれ以上の対策をした御仁がいたら教えてほしい。

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ノイズポンププラグ「GroundARAY」     SF映画に出てくる危険物のようだ。