シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

アイス・ロード

 2021年に配信公開されたB級アクション作品。

 監督はジョナサン・ヘンズリー。20年ほど前まではアクション大作の代表格であったが、近年音沙汰なかった。久しぶりに往年の味を魅せた感じだ。

 掘削事故の作業員救出のため、救助資機材を届けに大型トラックで凍った湖上を走っていく。主演はリーアム・ニーソン、彼の作品らしいアクション映画の王道路線で、責任逃れを画策する会社側の陰謀があって矢継ぎ早の危機がやってくる。当然、この手の作品は勧善懲悪に終始するのが分かっているので安心だ。それでも現実感のある危機の連続に目が離せない。キャラの描写と演出が上手い。

 ローレンス・フィッシュバーンが意外なところで途中降板となる。彼は出てくるだけで全てを飲み込んでしまうオーラがあるので、脇で登場するときはこの位の出番が多い。でないと主役を喰ってしまう。

 設定が上手いと思ったのが、本来なら変化の少ない道中でいかにバラエティに富んだアクションを展開するか、アイディアが巧みな点だ。偶然の災害が度重なるのは不自然なので、すべて同乗した会社側の策略で新鮮なアクションが生まれていく。そして、それを乗り越えていく方法も現実的でいい。ただ、同乗してきた敵のターミネーター並みのしつこさには苦笑した。

 一昔前の安心して観られるアクション作品風情に、久々の満足感を得た。


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