日本では昨年の夏公開したB級アクション作品。
銀行強盗が恋に落ちて足を洗おうと思ったら悪徳FBIに嵌められ、仕返しをする話。
主役はリーアム・ニーソンで、脇をケイト・ウォルシュやジェフリー・ドノバンといった堅実派の役者が支える。悪徳FBI職員はジェイ・コートーニーで、彼にはヒーローのオーラが無いから悪役がよく似合う。
とても分かりやすく、アクションは地味だが気持ちよく終われるオーソドックスな作品だ。駆け出しの監督なので、こうした作品で批評を受けながら大作を狙うといい。これといった見所もないけど、ジェフリー・ドノバンが演じるFBIの上司が良い味を出している。そういえば、ロバート・パトリックも出てきたが、すぐ殺されてしまった。T-1000型ターミネーターも弱くなったものだ。(笑)
ただ、この主役はリーアム・ニーソンでなくてよかろう。むしろ、年齢的に彼ではこの役は無理がある。ここは最近アクションバカから抜け出そうと藻掻いているフランク・グリロあたりがいい。彼は恋愛に不器用な男が良く似合う。