コロナにより2022年公開となったマーベル系のA級エンタメ作品。
これはアメリカ好みのダークヒーローもので、しかもネタにされすぎた吸血鬼である。しかし、ホントにあの国は吸血鬼やゾンビが好きだなあ・・これほど使い切っているなら、真新しいアイディアを引っ提げているべきなのにありふれた筋書きである。
主演はジャレット・レトで、親友であり敵となるのがマット・スミス、脇でFBI捜査官としてタイリース・ギブソンがお笑い抜きで演じている。かなり豪華な陣営で、贅沢な予算を屈指してイマイチな作品を披露する・・この監督はダニエル・エスピノーサだ。「ライフ」のときとまったく同じ無駄使いであり、この監督は才能無しと評価したい。
まずこのチープすぎるアイディアにがっかりだ。コウモリなんて、ドラキュラとバットマンで腹一杯ではないか。しかもそのアクションはまったく現実感の無い説得力ゼロのしろもので、さらに2人の戦いなのでスケール感もない。警察機構は全くお呼びでなく、タイリース・ギブソンは何のために出てきたのだ?
エンドロール中のオマケ映像で、マイケル・キートンが顔を出し、これはスパイダーマンシリーズのマルチバースな一遍だと初めて知った。恒例の2段構えのオマケ映像であるが、正直言ってもはやオマケではない。もう普通に見せて終われよと言いたい。